資金管理の心得

難平について

前述の理屈を踏まえて、難平について考えてみます。
結論から言いますと、難平はパフォーマンスを悪化させる確率を高める方法です。
何故そうなるかを考えてみましょう。

例)東京金
2400円1枚買建玉
 ↓
相場価格が2300円に下落(つまり、−100円)
 ↓
50%の確率で100円幅の上昇or下落と仮定

 1. 1枚難平買いした場合
   相場が2400円に上げて仕切ると…+100円
   相場が2200円に下げて仕切ると…−300円
 2. 難平をしない場合
   相場が2400円に上げて仕切ると…± 0円
   相場が2200円に下げて仕切ると…−200円

おわかり頂けましたでしょうか?

結局は難平をすることは、損益期待値としては難平をしない場合と変わらないのに、単にハイリスクになります。

※損益期待値?
仮に1番or2番の際に50%の確率で上昇or下落すると過程すると、損益期待値=−200円。1番、2番とも、変わらずです。厳密には下落後は、その後上げる確率は高まるのでしょうが、その条件は無視しています。

前述した大数の法則とリスク管理の話を考えると、こういったトレードを繰り返すことは統計的に損をしやすいと言えます。
「下手な難平ケガのもと」のゆえんでは無いでしょうか。


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