資金管理の心得
ハイリスク・ハイリターンが何故だめか
ハイリスク・ハイリターンは良くないと言われます。何故でしょう?結論から言うと、同じ投資をずっと続けると負ける可能性が飛躍的に上昇するからです。
モデルケースとして、下記のような条件で考えてみましょう。
例)勝率5割のトレード、初期資金100万円
1. 勝つときは40%利益、負ける時は30%損失のトレード(ハイリスク・ハイリターン)
2. 勝つときは20%利益、負ける時は10%損失のトレード(ローリスク・ローリターン)
見ていただければ分かりますが、勝率5割ですから平均した損益は両方とも+10%になりそうな気がします。
勝負師の方ですと、儲けが大きいので1番を選ばれる人もおられるでしょう。なぜなら、1回勝つだけで40万円も利益が出る訳ですから。
しかし、結果的には2番の方がよいパフォーマンスを残すことができます。
さて、実際に検証してみましょう。
仮の話として、勝率5割なので各トレードで、勝ち・負け・勝ち・負け…が続くとします。
※実際にはそんなことはありませんが、話を分かりやすくするためです。
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1番 2番
ハイリスク ローリスク
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初期 100万円 100万円
勝ち 140万円 120万円
負け 98万円 108万円
勝ち 137万円 129万円
負け 96万円 116万円
勝ち 134万円 139万円
負け 94万円 125万円
勝ち 131万円 151万円
負け 92万円 136万円
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お分かり頂けましたでしょうか?
同じ勝率5割のトレードを延々続けていくと、平均損益が同じ+10%に見えるトレードでも、実はローリスク・ローリターンの方が高いパフォーマンスを上げることが出来るのです。大数の法則を考えれば、その差は甚大なものになってしまいます。
ここから分かるように、「高い損失を被るトレードをしてはいけない」ということになります。
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