先物相場の心得

何を目的に投資をしているか

投資を行うにあたり、常に見失ってはいけないことがあります。それは「何を目的に投資をしているか」です。
つまり、トレードを始めるにあたっての動機が何だったかを、常に意識しておく必要があります。

●これは人によりけりで千差万別だと思われますが、突き詰めて考えていくと、 好きに使えるお小遣い稼ぎ
●今よりもワンランク上の経済力が欲しい
●収益を得ることによる心理的余裕を実現したい

などに集約されることかと思います。

要するに、「投資で儲けてHappyな自分」、言い換えれば「精神的に満足している自分」を思い浮かべている方が多いと思われます。

さて、それでは現実に目をやってみましょう。
すでに投資で利益を出して、心理的にも余裕があり、自分の目的を遂行できている方は問題ありません。

ところが以下のようになっているなら、一度立ち止まって考えてみるのも良いかも知れません。
●マーケットがどうしても気になってしまう
●絶対に損をしたくないという感情が強い
●慢性的に不安
●損失が出ることで無性に腹が立つ

つまり、「精神的にストレスになっている」ケースです。

現在トレードで儲けているかどうかは別にして、ここでは心理的に疲れていないかどうかを指しています。

1. ストレスが大きくても、ものすごく利益が出ているなら、そのままトレードを続けても差し支えないでしょう。
2. 利益が出ていたとしても、トレードをすることによってかなり疲れてしまっているなら、それは投資をやめるという選択肢もあり得ます。
3. ストレスは相当なものなのに、利益どころか大きな損失を抱えているようなら、投資自体をやめる、もしくは少なくとも一時休止はするべきでしょう。

投資に際して案外はまってしまう落とし穴としては、「精神的負担を鑑みない」事です。
精神的負担がいくら位の利益に相当するのか、多少は考えておく必要もあるかも知れません。

なぜかと言うと、「満足とお金は交換できる」と考えることも出来るからです。

たとえば、手元に100万円あるとしましょう。自由に使えるお金です。
あなたなら何に使いますか?

欲しかったブランドの時計を買ってみたり、自宅の家具を新調することもできます。
車を購入する際の頭金にも利用できますし、家族で海外旅行も良いかもしれません。将来のために貯金したい方もいるでしょう。

こういったことをよくよく考えてみると、時計や車の購入は、お金を消費する代価として商品を手に入れるということ以外に、自分自身が「満足する」という要素も含まれています。
旅行は最たる例だと思われますが、後には物質的なものは何も残らないものの、楽しかった思い出や海外での経験などを通じて、精神的満足を得ることが出来ます。
貯金も同様で、物を買う訳ではありませんが、お金を将来のために残しておくことで、安心を得られます。

このことからも「満足の対価としてお金を出す」ことは、普段私たちが無意識かも知れないけれども確実にやっていることだと言えます。逆に言うと、投資にあたっては「精神的ストレスの対価として利益を受け取る」構図でないと、割に合わないという事になります。

話を戻します。繰り返しになりますが、利益を出していて、大きなストレスなく自分の目的に合った投資が出来ていれば、そのまま継続しても良いでしょう。
また反対に、利益が出ていても心理的負担が大きすぎるなら、得られる満足と得られる利益とを比較してみて、投資をやめるという選択肢もあり得ます。

ご自身が「何を目的に投資をしているのか」をきちんと定義しておく必要があると言えるでしょう。


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