外国為替証拠金取引FXの仕組み
外貨預金との比較
外貨預金の場合1万通貨単位の米ドルと豪ドルを外貨定期預金に預けてみます。
某都市銀行の場合、TTS(対顧客電信売=外貨購入・預入レート)とTTB(対顧客電信買=外貨売却・払出レート)の差は、米ドル2円、豪ドル4円になります。簡単にするため、仲値を1米ドル100円、1豪ドル80円とします。TTSは1米ドル101.00円、1豪ドル82.00円となりますので、1万通貨単位預金するには、米ドルで1,010,000円、豪ドルで820,000円が必要です。
外国為替証拠金取引の場合
一方、外国為替証拠金取引の場合、業者の示す売買の価格差(スプレッド)は1通貨単位につき通常5〜10銭です(業者や通貨によって異なります)。ここでは簡単のため、1米ドル100.00-05円、つまりBid(買い,TTBに相当)100.00、Ask(売り,TTSに相当)100.05とします。また、1豪ドルでは80.00-80.05円とします。
1万米ドル、1万豪ドルを買う場合、Askのレートが適用され、1,000,500円、800,500円になります。ただし、外国為替証拠金取引の場合、全額を入金するのではなく、5〜10%程度の証拠金を入金します。業者によって証拠金の金額は異なります。ここでは、1万米ドルに対して100,000 円、1万豪ドルに対して80,000円とします。このほか、手数料がかかります。
業者、取引方法、取引単位により手数料は変わりますが、ここでは1通貨単位につき片道(売買の一方)10銭とします。1万通貨単位では1,000円です。
すぐに取引を解約した場合
コストを計算しやすくするため、預けてすぐに解約したとします。
外貨預金の場合、払い戻しにはTTBが適用されます。1米ドル109.00円、1豪ドル78.00円です。1万米ドルでは1,010,000円を預けたのに対して990,000円が払い戻しされます。差引20,000円の損です。同様に、1万豪ドルでは820,000円が780,000円と差引 40,000円の損となります。
外国為替証拠金取引の場合、為替レートは常に変動しますから、その日のうちに反対売買を行い、取引を終了させることもあります(デイトレード)。
デイトレードの場合、手数料が安くなることもありますが、ここでは通常の手数料が適用されるとします。為替に変動がないとすると、Bidのレート 100.00円が適用されますから、1万米ドルでは1,000,500円が1,000,000円になります。差引500円の損失です。また、手数料として新規1,000円決済1000円払いますので、最初に100,000円払ったのに対して97,500円が戻ってきます。差引2,500円の損失です。
同様に1万豪ドルでは800,500円が800,000円になり、差引500円の損失です。また、手数料として計2,000円払いますので、最初に80,000円払ったのに対して77,500円が戻ってきます。差引2,500円の損失です。
このように外国為替証拠金取引では、同じ通貨単位の取引で比較すると、外貨預金よりずっと低いコストで行うことができます。
外貨 1万米ドル |
1万豪ドル |
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取引 |
外貨預金証拠金取引 外貨預金 |
証拠金取引 |
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元金(取引額) |
1,010,000円100,000円 (1,000,500円) 820,000円 |
80,000円 (800,500円) |
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当日解約 |
受取額 (取引額)990,000円97,500円 (998,000円) 780,000円 |
77,500円 (798,000円) |
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損失△20,000円△2,500円 △40,000円 |
△2,500円 |
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(注)取引額=外貨の円貨評価額(Bidレート)+スワップ金利−手数料
外貨預金と外為証拠金取引についてのシミュレーション
外貨預金の金利・・・
外貨定期預金の場合、銀行、通貨、預入額、預入期間などによって差がありますが、ここでは、米ドルで年1.5%、豪ドルで年3.6%とします。ただし、 20%の税金が源泉徴収されますので、実際には年1.2%、年2.88%となります。普通預金や貯蓄預金の場合はもっと低くなります。
外為証拠金取引の金利・・・
外国為替証拠金取引ではスワップ金利が発生します。これは金利差のある通貨を取り引きしたとき、一緒に金利も取り引きすることにより発生します。
金利の高い通貨を買うと毎日スワップ金利を受け取り、金利の低い通貨を買うとスワップ金利を支払うことになります。店頭取引の場合、受取の方が小さくなります。取引所取引(クリック365)では、スワップの受取と支払は同額になります。
現在、円は超低金利ですので外貨を買うとスワップ金利がもらえます。スワップ金利も変動しますし、業者によって異なりますが、1万米ドルにつき1日90円程度、1万豪ドルにつき1日120円程度のスワップ金利を受け取れるようです。
元金に対して年利換算すると、米ドルで年3.24%、豪ドルで年5.4%になります。
30日後の利息
外貨預金の場合、1万米ドルは税引き後利息0.10%が付いて10,010米ドルに、1万豪ドルは利息0.24%が付いて10,024豪ドルになっています。
外国為替証拠金取引では、スワップ金利を円で受け取ります。1万米ドルにつき2,700円、1万豪ドルにつき3,600円の金利を受け取れます。
為替レートが変動していない場合
外貨預金の払い戻しにはTTBが適用されます。
1米ドル99.00円、1豪ドル78.00円です。10,010米ドルは990,990円になっています。差引19,010円の損失です。10,024豪ドルは781,872円になっています。
差引38,128円の損失です。
外国為替証拠金取引では売る時にBidのレート100.00円が適用されますから、1万米ドルで1,000,500円が1,000,000円になります。
差引500円の損失です。
ただし、上述のスワップ金利2,700円を受け取り、手数料として2,000円払いますので、1万米ドルに対して証拠金として100,000円入金したものが100,200円となって返ってきます。
差引200円の利益です。
同様に1万豪ドルの場合、800,500円が800,000円になって500円の損失、スワップ金利3,600円を受け取り、手数料2,000円を支払うと、証拠金80,000円が81,100円となって1,100円の利益です。
このように外貨預金では為替レートが変動しない場合、TTSとTTBの差が大きな損失となりますが、外国為替証拠金取引ではコストが小さく、スワップ金利も受け取れるため、利益が出ることになります。
外貨 |
1万米ドル |
1万豪ドル |
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取引 |
外貨預金 |
証拠金取引 |
外貨預金 |
証拠金取引 |
|
元金(取引額) |
1,010,000円 |
100,000円 (1,000,500円) |
820,000円 |
80,000円 (800,500円) |
|
30日後 (レート不変) |
受取額 (取引額) |
990,990円 |
100,200円 (1,000,700円) |
781,872円 |
81,100円 (801,600円) |
損失 |
△19,010円 |
200円 |
△38,128円 |
1,100円 |
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(注)取引額=外貨の円貨評価額(Bidレート)+スワップ金利−手数料
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